自分の夫が浮気をした。信じていた妻が浮気をしていた。永遠の愛を誓い平穏に過ごしていた日常を呆気なく壊してしまう行為、それが夫婦関係における浮気です。思いも寄らなかった現実を突きつけられた時、あなたはどのように対処するべきなのでしょうか。浮気をされてしまった配偶者が出来る最善の方法を学んでみましょう。
目次
浮気が本気に変わる境目は浮気相手に心を奪われた時
セックスだけが目当てだから本気ではない、と考える人も多いのですが、特定の相手と何度も逢瀬を重ねている姿はとても遊びとは思えませんよね。身体だけの関係から本気の恋愛感情は果たして生まれるものなのでしょうか。浮気をする夫・妻の中で起こっている心の変化をみていきましょう。
身体だけでなく心まで満たされた時浮気が本気になる
最初は興味本位で性欲だけを満たして満足する筈だったのに、回数を重ねる毎に少しずつ心まで浮気相手に傾いていくケースは少なくありません。そこには浮気をする夫・妻の中で何か大きな心の変化があるのです。浮気のきっかけがセックスレスという事は多いのですが、性欲が満たされた後に心の中でくすぶっていた不満が浮き彫りになり、浮気相手に自分の配偶者への愚痴をこぼすことで心の共有感が生まれてしまいます。
重大な秘密を共有しているワクワク感からすっかり浮気にのめり込んでしまうと、そこから抜け出すことはなかなか出来ません。浮気の疑いを持った時には、出来るだけ早くに証拠を掴み本気に発展する前に食い止めることが重要です。
夫の浮気は女性次第で本気になりやすい
男性の性欲は本能に左右されることが多く、心と身体を切り離しやすいので浮気のスタートは遊びという事が殆どです。では何故男性の浮気が本気に変わってしまうのでしょうか。実は夫の浮気が本気になる鍵を握っているのは女性の方なのです。浮気が本気に変わるその例をみてみましょう。
元々妻に対して不満があった
妻に対して不満がありセックスしても満足出来ない夫は、性欲を満たす目的の筈の浮気相手に自分の欲求を満たされて心まで動いてしまうことがあります。
身体だけのつもりだったが浮気相手に情が移った
遊びのつもりで肉体関係を持った筈なのに、浮気相手と言葉を交わすうちに付き合いが深まって、すっかり情が移る男性もいます。
浮気相手の押しが強かった
夫が遊びのつもりでいても、浮気相手の方がすっかり本気になってグイグイ交際を押してくるようになり、そのまま流されてしまうケースです。
浮気相手の女性が新鮮で楽しい
自分の妻とは違うタイプの女性と浮気していた場合、浮気相手の行動言動が新鮮で恋愛感情を持ってしまいます。
自分をいい気分にしてくれる
浮気相手が男性を立ててくれるようなタイプの女性の場合、夫は自分の自己顕示欲を満たされてどんどんのめり込んでいきます。
夫が浮気相手に本気になる一番の要因は相手女性からのアプローチ
浮気の最初のきっかけが夫側からだったとしても、相手女性がどんどん夫を引き込むようにアプローチを掛けていくと、夫もすっかりその気になってしまいます。浮気を告白する女性の多くは、浮気は悪いと思っていても奥さんの愚痴を聞くうちにすっかり妻を悪者扱いしてしまい、自分がその位置に収まれるものだと勘違いをしていくのです。
それがエスカレートしていくと、休日夫に会えない時でも頻繁に連絡を入れる、夫の携帯から盗み見た妻の連絡先へと自分の存在をアピールするようになります。不審なメールや連絡が来たら削除はせず、後々の証拠として持っておきましょう。
妻の浮気は最初から本気との境目が曖昧である
女性は心でセックスすると言われています。心が伴わないセックスは身体の反応も鈍く満たされにくいのです。心と身体が最初からワンセットになっている妻の浮気は性欲よりも心を満たす目的の事が多い為、より本気になりやすい傾向にあるようです。妻の浮気が本気となる決定打をみてみましょう。
家庭では無視されているのに自分に集中して貰える
自分の話を真剣に聞いて貰える、一緒になって悩んだり笑ったりしてくれるといった共感が妻の浮気を本気へと駆り立てます。
心が満足する丁寧なセックスが出来る
セックスの前から雰囲気を作り終わった後もゆっくり余韻に浸れる浮気相手に、妻の心は満たされてどんどん嵌まり込んでいきます。
一人の女性として扱われることへの満足感が得られる
妻や母としての立場を強く求められる圧迫から解放され、一人の女性として大切にして貰える満足感から本気へとスライドすることも少なくありません。
非日常的な世界にときめきを感じてのめり込んでいく
不倫ドラマや不倫小説が好きな妻の場合、自分には関係ないと思っていた世界の主人公になれたことに舞い上がり、どんどん感情が膨れ上がります。
自己顕示欲が強く浮気相手を追い掛けることに夢中になる
浮気をしている自分に酔っている妻だと、浮気相手がいること自体をステータスと考えてどこまでも本気で追いかけていきます。
妻の浮気は最初から本気で始まっていると考えた方が良い
妻、特に子供がいる妻である程浮気には罪悪感が伴う為、浮気への始めの一歩はとても重くハードルも高いです。それだけに最初から勢いをつけて浮気へ飛び込むため、一度浮気が始まってしまうとどんどん流されて浮気相手に深くのめり込んでいきます。元々積極的は女性は勿論のこと、消極的な妻でも浮気相手の男性にほだされてしまうと流されるままに本気へと発展していくのはこの為です。始まりの段階から既に本気なのです。
相当頭の切れる女性でない限り浮気相手との時間を優先し始めるので、妻の浮気は行動を観察していくとすぐわかることが多いです。正し、それには普段から妻と向き合いコミュニケーションを図っておくことが必要です。
夫・妻の浮気が本気になっている時の特徴と見分け方
浮気が本気になっているかどうかなんて、心の動きだから分からないと思っている方も多いと思います。しかし本気になっている夫・妻の行動は、遊びの時とは違う変化があるのです。いざ浮気の証拠を掴もうと思った時の手助けになりますので、どのような違いがあるのかを知っておきましょう。
休日出勤や単独での外出・旅行が増える
身体の付き合いだけが目当てなら、わざわざ長時間外出をする必要はありません。仕事の帰りや子供がいない家事の合間のほんの2、3時間を浮気する時間に充てれば良いだけの話です。家族の団欒の時間にもなる貴重な休日を潰して浮気相手の時間に充てるその行為自体が、浮気が本気になっている証拠とも言えます。
もし夫・妻がもっともらしい言い訳で長時間外出を頻繁に行うようになってきたら、そのスケジュールや連絡先、使ったお金の明細などをチェックするようにしておきましょう。
スマホの管理が厳しくなってきた
スマホには沢山の情報が入っています。メールや電話の情報は勿論のこと、写真や電子マネーの使用履歴等、スマホ一台あれば全て事足りると言っても過言ではありません。それ故に、普段から夫婦であってもお互いのスマホには触らないようにしているというご夫婦も多いと思われますが、浮気相手に本気になっている人はそれでも安心出来ずに常に持ち歩くようにし始めます。更に、例え自分の子供であったとしてもスマホを触らせようとはしません。
自分の子供に動画を見せる時にスマホを渡さなくなった、ほんの少し触っただけで酷く怒鳴るようになったなどの行為が頻繁になってきた時には注意が必要です。
スマホを自費で二台以上持っている
最近のスマホは家族割や二台目以降割引などの価格競争があるので、より安くお得にスマホを保持しているご家庭も多いのではないでしょうか。それなのに、わざわざ家計を別にして新規でスマホを保持している夫・妻の姿を見て不審に思わない人は殆どいらっしゃらないと思います。仕事でプライベートと分けている場合もありますが、もしそうならこちらから指摘される前に報告があってもおかしくはありません。
自分が見慣れないスマホを持っているのを見つけたら、そのスマホの出処、支払い請求先、可能なら契約内容まで見せて貰うようにしましょう。
洋服や持ち物の好みが大きく変わってきた
妻の買ってきた洋服ではない服を持っている、今まで見たことのない靴を履いている等、生活の中でも浮気の影を見つけることができます。ただし、それが目につくようになってきたということは、遊びの段階でドキドキしていた時期を過ぎて、バレないことに気を大きくしてしまった証拠でもあります。
それはあなたが夫・妻の中で軽く見られている証拠でもあります。それだけ浮気相手の方に心が傾いていますので、少しでも違和感のある持ち物に目がいった場合は時間を置かずに尋ねてみましょう。
スキンシップを極端に拒むようになった
セックスは勿論ですが、その前の段階での触れ合いすら嫌がる事が多くなるのも浮気が本気になった夫・妻の特徴です。例えば、狭い場所をお互いにすれ違う時に極端に身体を避ける、頭を撫でたり腰に手を回そうとするとさりげなくそれを拒むように離れていくなどの反応は、子供のようなストレートさで無意識の内に出る生理的な拒否の表れです。スキンシップを許しているのは浮気相手だけになっているのです。
セックスレスが浮気の原因の一つとして大きく考えられている事は勿論なのですが、意外とセックスは仕事の一つ位に割り切っている夫・妻も多いです。それ意外のスキンシップに拒否反応が出ている場合、心は既に浮気相手に向いている可能性が高くなっています。
浮気が本気になった時の特徴は反抗期の子供とほぼ同じ行動である
浮気相手に重きを置き始めると、夫・妻の最大の関心は家庭内では無くなってきます。簡単に言うと、家族はどうでもよくなってくるのです。しかし特に夫の方は普段から家庭内でも家事育児を手伝わない事も多く、それだけではなかなか判断がつきにくいこともあるかも知れません。その場合は極端に家族との共有を避けているかどうかを見てください。
共有する時間、共有する問題、共有する予定など、まるで反抗期の子供が自分の世界を持つ為に親を拒んだり無視しているような行動と殆ど同じです。不審な行動があってもまずはスルーして相手を刺激しないようにし、こっそりと証拠を集めましょう。
浮気が本気になった夫・妻に対して自分で出来る対処法
夫・妻が本気で浮気相手とお付き合いをしている場合、厄介なのは物理的に身体が離れても心が離れない事です。口先だけではもう会わないと約束しても、影で会っている可能性も否定出来ません。本気になった浮気を悔い改めさせる為に、どのような対処が出来るのかをみてみましょう。
浮気を認めさせるのに充分な証拠を集めておく
浮気をしているパートナーに対しては勿論のこと、浮気相手も絶対に逃げられないような証拠を掴むことが重要です。法律上で浮気と判断がされるのに有効な証拠は以下の通りです。
浮気の証拠として有効なもの
・パートナーと浮気相手がラブホテルに入っていく写真
・パートナーと浮気相手が旅館やホテルで宿泊している写真
・明らかに性的行為をしていたことを匂わす内容のメール履歴や電話の録音
・周囲の一人複数人からの浮気をしているという証言
・その他、肉体関係があることを匂わせる写真やビデオ等
自分で証拠を集めるのが厳しいようであれば、調査会社に相談してお願いすることも出来ます。無理をして法的に問題のある証拠の集め方をしてしまうと逆に訴えられる可能性もありますので注意しましょう。
浮気相手の素性と連絡先を明らかにして内容証明郵便を送る
浮気相手が明らかになり住所が分かっているのであれば、内容証明郵便を浮気相手に送りましょう。浮気相手はどこまで自分のことがバレているかを知らない場合が多く、いきなり内容証明という書類が送付されることに恐怖感を覚えます。内容には必ず「二度パートナーに会わないこと」「慰謝料の請求金額とその支払い期限及び振込先」を明記しておきましょう。
内容証明郵便は自分で出すことは勿論出来ます。しかし、浮気された夫、または妻の名前が記載されているだけの書類の場合、脅しているだけだと取られること考えられます。もし完璧に事を運びたいのであれば、弁護士に相談して内容証明を弁護士の名前で送って貰うのが最も有効的です。
浮気した夫・妻と浮気相手の双方に念書を書かせる
浮気をしたという事実がある以上、二度と会わないようにさせる為にはそれを抑止する何かが必要となります。その場合は第三者を交えた話合いを行い、当事者以外の人の立会いの元念書を作ることも有効です。可能ならば公的証書の形で書類を作っておくのが良いでしょう。万が一浮気が再発しても、その文書を元に堂々と慰謝料を請求することが出来ます。
配偶者が浮気した事をお互いの両親へ知らせる
最近はブログなどで素性を隠して自身の浮気騒動を書き綴るなどの行為が当たり前のように行われていますが、万が一それがバレた場合には逆に名誉毀損等で訴えられかねません。どうしても誰かに話をしたい場合には、守秘という観点からまずはお互いの両親への報告をするのが一番良いでしょう。両親が協力的な場合は強い味方にもなって貰えます。
もしお互いの両親に報告しても安心出来ない、もしくはオロオロするだけで逆に不安が募るといった場合には、躊躇せずに弁護士等に相談して方法を切り替えましょう。
別居をして反省を促す
とにかく頭に血が上っている場合は、ひとまず相手の顔をみなくて済むように別居をするのが一番です。可能なら実家でお世話になり浮気をした事がしっかり両親にバレるようにしておくのも良いでしょう。ただし、子供がいる場合は必ず子供を連れて家を出るようにして下さい。離れて暮らしているという事実が発生してしまうと、後々離婚になった時の親権問題で大きく不利になってしまいます。
こちらが不利になるような対処法は避けるようにする
第三者へ公表したり会社へバラすなどの行為は、こちらが訴えられかねないのでお勧め出来ません。同様に、話合いの最中に殴る蹴るなどの暴力を振るってしまうと、浮気した方が有利になってしまうこともあります。本気の浮気とは当事者だけではなく周囲にも大きな影響が出ることをまず理解し、対処法を施す前にまず冷静になるよう心がけましょう。
また、自分が冷静になっていると思っていても、思わぬところで怒りが込み上げて判断が狂うこともあります。思い詰める前に無料相談等で専門家を尋ねて意見を貰うことが解決への一番の近道になりますので、一人で悩まず専門家に頼ることも視野に入れて下さい。
浮気相手が妊娠していた場合に取れる対処法
浮気をされていたという事実だけでもショックなのに、その上浮気相手が妊娠してしまっていた場合はとても冷静に考えられるものではありません。もし浮気相手が妊娠をしてしまった時、どのような選択肢があるのか知って、自分にとって一番納得のいく結果が迎えられるようにしましょう。
浮気相手の妊娠が発覚したらまずは病院へ行って貰う
妊娠しているかどうかは、本人からの報告では分かりません。市販の妊娠検査薬でも判定が間違うこともあります。浮気相手が嘘をついている可能性まで考えた上で、まず確実な証拠として病院での検査とその結果を提示して貰いましょう。その際、より確実に自分の夫との子供かを確定するためのDNA検査も視野に入れても良いでしょう。ただしリスクは高くなりますので注意して判断して下さい。
ちなみに生まれてからのDNA検査の方が費用は安くなりますし確実性も高くなります。もし浮気相手が産む判断をした場合は、DNA鑑定をした後で認知するかしないかを決めるという条件を出してもいいかも知れません。
浮気相手に子供を産むか否かを尋ねる
残念ながら、子供を産むかどうかの意思決定権は浮気相手にしかありません。いくらこちらが降ろして欲しいと訴えても、浮気相手が産むと決めたらそれを強制的にやめさせることは出来ないのです。腹立たしいかも知れませんが浮気相手にしか決められないことですので出来るだけ冷静に対処しましょう。
男性の意見の大半は中絶を望むことが多い
浮気相手の妊娠が発覚した後、産んで欲しいと思う男性は少ないです。子供が産まれることで掛かる負担は相当なものになりますし、その後に起こる様々な問題がどれだけ大きいのかも理解しているからです。身勝手な考え方ですがそれが男性の本心なのでしょう。それ故に、浮気相手を脅してでも中絶させようとする人が多いのもまた事実です。
問題の方向性が何も決まってない状態で、頭に血が上って浮気相手に暴力や暴言を浴びせてしまうと、逆に夫が訴えられることになってしまいます。離婚が成立していないのであれば妻にまで火の粉が飛んできてしまいますので、夫がそのような状態にならないように釘を刺しておきましょう。
浮気された妻が取れる選択肢を知っておく
浮気相手が妊娠して産むか産まないかを決めたら、ようやく自分にとって最良の方法はどのようなことなのかを考えることが出来ます。その場合のリスクも充分理解して納得した上で、後悔の少ない選択になるようにしてみましょう。
浮気相手が中絶する場合にはその後のケアと慰謝料が発生する
女性なら当たり前の知識かも知れませんが、中絶が可能なのは妊娠22週が目安となります。中絶を決断し行うなら早ければ早い方がより母体に負担が少なくて済み、回復も早いです。しかし中絶をしたことによる精神的負担や傷がある場合には、浮気相手から浮気した夫へ対して慰謝料を請求される可能性があります。
中絶の費用も良くて半額負担、浮気相手の状況によっては全額夫側の負担になることも覚悟しておきましょう。子供は生まれなかったがその後浮気相手からの慰謝料請求の可能性が高く、更に浮気相手が夫と配偶者であるあなたに対して嫌がらせを行う可能性がある、それが中絶という選択です。
子供を産んで認知した場合には養育費等の金銭的負担が掛かる
浮気相手が産んだ子供を認知した場合、当然認知した子供に対して夫には養育費を支払う義務が出てきます。また、認知をすると正式な相続人としての権利も発生してきますので法的にみても苦労が多くなることは目に見えます。子供がいるのなら面会もあり得る話になりますのでいつまでも浮気相手と縁が切れず、あなた自身が大きな精神的負担を強いられることになるでしょう。
産む決断をする浮気相手の中には、養育費はいらないからという条件で産んだにも関わらず結局生活が立ち行かなくなり、最終的に養育費を請求してくる女性も居ます。のちのちに揉めないよう、浮気相手との交渉の際には念書を交わし、それを公的証書にしておくことをお勧めします。
夫には見切りをつけて新しい生活をスタートさせる
それまでの生活に見切りをつけ夫と離婚する決断は、割り切れるまでは苦しいかも知れません。しかし、離婚を選択することであなたには法律が味方をしてあらゆる法的措置をとることが可能になってきます。どのようなことが可能になるのかをみてみましょう。
浮気相手と元夫に対して慰謝料請求
浮気相手の妊娠出産が原因で離婚する場合、その慰謝料は多少高額でも認められやすくなります。
子供がいた場合は養育費を請求
二人の間に子供がいる場合は当然父親である元夫に対して養育費を請求出来ます。
財産分与を受けられる
結婚後に築いた財産は二人の共有財産になるので、その半分をあなたが貰い受けることが出来ます。
浮気相手への慰謝料請求とその時の注意点について
法的に有効な証拠が揃っていて尚且つ慰謝料を請求するのに充分な条件が揃っている場合は、浮気相手に慰謝料を請求することが出来ます。慰謝料請求は法的に認められた浮気相手への制裁でもありますので、泣き寝入りすることなくしっかりと請求できる準備をしておきましょう。
不倫による慰謝料を相手に請求できるケース
不倫相手に慰謝料を請求する為には、一定の条件を満たしていなければなりません。まずは下記の条件に自分が当てはまるかどうかを確認してみましょう。
法的に不倫と認められる条件
・浮気相手は既婚者とわかっていて関係を不倫していた
・もしかしたら既婚者かも知れないと思うことがあってもそのまま関係を続けた
・浮気相手との不倫により円満だった夫婦関係を壊された
・肉体関係はなくても密接な付き合いをしたことにより精神的苦痛を与えられた
以上の条件にあてはまった場合は、法的に不倫として認められるため慰謝料請求が可能となります。
浮気相手の資産状況によって慰謝料の金額は変化する
浮気による慰謝料の相場は50万〜300万と言われています。実は慰謝料には決まった金額
存在しません。浮気行為により大変傷つけられて幾らお金を払われても腹立たしいと思ったとしても、相手の収入はその資産状況によって金額は上下するのです、その条件は様々ですが、金額の上下に影響が出る例をあげてみましょう。
慰謝料の金額が上がる可能性がある条件
・夫婦の婚姻期間が長い
・既婚者だと分かっていて浮気をしていた
・一度別れてからも何度も不倫を繰り返した
・相手の収入が高い(払える能力があると判断される)
・浮気行為に対しての反省がない
慰謝料が下がる可能性がある条件
・浮気行為になる原因を作ったのが婚姻関係にあった配偶者の方であった(暴力、セックスレスを始め、婚姻関係が破綻するような行動があった)
・浮気相手が心から反省し既に社会的に制裁を受けている(浮気が原因で失業した等)
・高額な慰謝料を支払う能力がない
・浮気相手が未成年であった(社会的に慰謝料を支払う能力がないと判断がされやすい)
離婚する場合と再構築する場合では慰謝料の請求の仕方が違う
浮気は一人では出来ません。夫・妻と浮気相手の二人に平等に責任があります。ですが、離婚を選ぶか選ばないかによって、慰謝料の請求の仕方や実際に取れる請求額が大きく変動することもあります。仮に200万円の慰謝料請求をするとして、離婚した時としない時ではどのような違いがあるのかを見てみましょう。
離婚をしない選択の場合
・浮気をした配偶者には慰謝料を請求出来ない(家計が同一の為)
・浮気相手に200万円の請求が出来る
・ただし浮気相手の支払い能力がない場合は減額となり、最悪200万円より下回る
離婚する選択をした場合
・慰謝料の請求は浮気した配偶者と浮気相手の二人に出来る
・200万円をより支払い能力の高い方に多く分配して請求(元配偶者に150万円、浮気相手に50万円という請求の仕方)
・双方の支払い能力に合わせて請求金額を分配することで、減額されることを防ぐ
慰謝料は「浮気行為をした二人の責任である」という考えにより、まず二人合わせて幾ら
にするかということを考える必要があります。離婚をするしないは別としても、慰謝料請求にはルールがあることを覚えておきましょう。
慰謝料請求には時効があることを視野に入れておく
慰謝料は請求出来る期間に限りがあります。基本的には浮気行為が発覚してから三年間が請求出来る期間で、それを過ぎると浮気をした配偶者と浮気相手共に請求出来なくなります。離婚を保留してゆっくり考えることもとても大事なのですが、時効成立まで三年間であるという点をしっかり把握した上で結論を出すようにしましょう。
確実な証拠と証言を集めることが自分を守る第一歩となる
自分の配偶者が浮気をしていると感じた時、その時々で可能な限りの証拠や証言を集めておくことは、浮気をされた者にとっては大きな武器となります。それでも一人で浮気と戦うにはかなりの労力を使うのです。自分で出来る可能な限りの事をして、その先どうすればいいかで行き詰まった時には、無理をせず一人で悩まずに調査会社の無料相談などを利用するようにしましょう。