「近頃妻が浮気しているようだ・・どうしたらいいものか」
一家の主として、妻の浮気はとても許せないもの。自分は懸命に働いているのに、妻が他の男と遊んでいたら、呆れてしまうでしょう。しかし、その妻を許すかを決めるのは、夫であるあなたです。今回は妻の浮気を許す方法と、許せない場合の対処法をご紹介します。
目次
浮気した妻をあなたは許せますか?許せませんか?
自分の妻の浮気は許せるものではありません。自分は必死に外で働いているのに、その間に浮気でもされたのなら、普通は許すことができないでしょう。しかし、それでもこれまで一緒に付き添ってきたパートナーです。今後のことも踏まえると、離婚するのにも勇気が要ります。さて、あなたは妻の浮気を許せますか?
「浮気した妻を許さない」と回答した男性は3割に留まる
ある探偵社の統計調査によると、自分の妻が浮気した場合に絶対に許さない、離婚を決断する、と回答した男性の割合は3割に留まっており、5割以上の男性が「関係修復に向けて前向きに話し合う」と回答しています。このことから、男性は自分の妻の浮気に対しては割と寛大な面を持ち合わせているようです。これは、男性も日頃、他の女性へ大小なりとも性的な関心を寄せるなど、浮気したことを責められない事情もあるのでしょう。
浮気した妻を許すかを決める際は冷静になってから
自分の妻が浮気に走ったからといって、感情的になってすぐに離婚届けにサインしてしまうのはいけません。今後のことを考えると、ひとまず冷静になって物事を客観的に考察できるようになるまで、判断は保留しておいた方がよいでしょう。冒頭のように、浮気は普通、許せないものです。なぜなら、自分の愛情を浮気という裏切りによって踏みにじられてしまったのですから。しかし、怒りをぐっとこらえて、ひとまず自分の気持ちを整理してからでも遅くありません。一番危険なのは、一時の感情で、先走った決断をしてしまうことです。
妻の浮気を許すことによるメリットとデメリット
自分の妻が浮気をしてしまったが、それを許す場合にどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。実際に見ていきましょう。
妻の浮気を許すメリット
浮気をした妻を許すことで得られるメリットは以下のように、数多く挙げられます。
離婚するなどの対処の労力が不要
浮気した妻を許すということは、当然婚姻関係を継続するということですから、離婚などの対処の労力を省くことができます。離婚する際は、離婚届のサインと提出はもちろんのこと、戸籍変更や財産分割、夫婦間に子供がいた場合は親権の問題に関しても話し合わなければならず、大変な労力となります。この手間が省けるのは大きなメリットといってよいでしょう。
再婚相手を探す手間が不要
離婚しないのですから、当然再婚相手を探す必要もなくなります。離婚歴があるというのは、やはり再婚相手を探す際にはネックになってしまいますし、相手が見つからずにそのまま独身を貫いている男性も少なくありません。また、自分の子供を引き取った場合には、再婚したとしても、その子供が新しい家庭になじめない恐れもあります。これらのリスクを回避できる点でも、妻を許して離婚しないことのメリットは大きいのです。
子供に負担をかけないで済む
夫婦間に子供がいる場合には、離婚をしないことにより子供に負担をかけないで済ませることができます。子供の健全な心身の成長には両親の愛情は欠かすことができません。特に子供がまだ小さい場合では、このメリットはより顕著なものとなるでしょう。ただし、子供が浮気を理解できる年齢に達していたら、家庭の会話などで、妻が浮気したことがばれないようにすることも大切です。
妻に対して優位な立場に立つことができる
妻は自分に対して、「浮気を許してもらった」という負い目ができるため、今後の夫婦関係において、妻よりも優位な立場に立つことができます。そのことをあまり前面に出しすぎてはいけませんが、浮気行為という本来許されないことを許してもらっているのですから、これぐらいは当然でしょう。
妻の浮気を許すことによるデメリット
妻の浮気を許すことで生じるデメリットはメリットと比べて少ないですが、それでもいくつか挙げることができます。
妻に対して疑心暗鬼になりながら生活しなければいけない
浮気をした妻を許すことによって、妻はいくらか改心するかもしれません。しかし、それでも浮気症というのは中々直らないため、過ちを再び繰り返してしまうという可能性もあります。そのため、あなたは妻に対して日々疑心を抱き続けながら、結婚生活を継続していかなければなりません。自分の妻が浮気をしたという事実は、完全には自分の心から消し去ることはできないのです。もしかすると、一生気まずい関係の中暮らしていかなければいけない可能性もあります。
自分がトラブルに巻き込まれる可能性もある
もし妻の浮気相手が既婚者だった場合には、浮気が相手側でも発覚した場合、相手の妻から慰謝料を請求される可能性もあります。それで裁判にまで発展してしまった場合には弁護士費用も含めて多額の経費がかかってしまいます。また、浮気相手と妻を別れさせても、逆恨みにあって、浮気相手から妻や自分自身に対してストーカー行為や暴力などの危害を加えられる可能性もあります。その点、妻と別れれば、このように様々なトラブルに巻き込まれることはなくなるでしょう。
メリットとデメリットを踏まえてあなたなら許す?
以上のように、浮気した妻を許すことによるメリットとデメリットはどちらも存在します。離婚しないで済むなど、メリットの方が大きいと感じられがちですが、それも人それぞれです。離婚しなければ、形式上は夫婦関係を続けることができます。しかし、精神的な繋がりを重視するのなら、疑心暗鬼に囚われた結婚生活など、何の意味もありませんし、そもそも妻を不信に感じている時点で、妻を本当の意味で許せていないのです。形式上の繋がりを重視するか、精神的な繋がりを重視するかによって、あなたの選択は変わっていきます。
妻の浮気を許すためにとるべき心構えと行動
妻の浮気を許そうとほぼ決心しているが、なお迷っている場合には、以下の心構えをよく読み、実際の行動に移してみると良いでしょう。
妻の浮気を良い教訓、経験として捉えてみる
妻が犯してしまった浮気という過ちを過去のものとして、心の糧にしていくには、辛い出来事を良い教訓としてポジティブに捉えることができる心の姿勢が必要です。妻がもしまた浮気したら、というようなネガティブな発想にとらわれてはいけないのです。妻を疑うより先に、自分が妻の浮気を防ぐにはどうしたらいいのかを考えましょう。妻とどう接していけばより仲良くなり、浮気相手に漬け込む隙を与えないか、自分なりの答えを見つけていけばよいのです。
信頼のおける第三者に相談してみる
浮気をした妻を許そうにも許せない場合、自身が信頼する第三者(友人や知人、親族など)に相談してみると話が見えてくる可能性があります。何よりも、他人に話を聞いてもらうことで自分だけが抱えていた心の荷が下りますし、自分が気付かなかった点を指摘してくれるかもしれません。
浮気を許す際に条件をつける
妻の浮気を許そうとほぼ決めているが、それでも腑に落ちないという場合、条件つきで妻を許してみてはいかがでしょうか。例えば以下のように
・帰りが夜10時を超える場合は必ず電話で連絡を入れる。
・自分以外の異性と2人だけで飲みにいかない、遊びにいかない
・メールやラインは3日に一度必ず確認させてもらう。
など、若干束縛のある条件でも、この場合では確実に了承を得られるでしょう。前述のように、妻に対してあなたは優位な立場にあるため、この際に今まで我慢していたお願いをしてみてもよいかもしれません。(ただし、度が過ぎてはいけません。)このような条件を作ることで、浮気再発防止にも繋がります。
妻の浮気を許すときに特に注意すべきこと
妻の浮気を許す際にはどのような点に特に注意すべきなのでしょうか。以下にまとめています。
浮気の再発に備えた体制づくりをする
一度浮気をしてしまった人は、浮気する方法を知っているため、隙があればまた気になった異性と浮気してしまう可能性があります。浮気症になってしまうと中々直らないため、許した後でも、浮気をさせない体制をつくることが重要になってきます。前述の条件はその例ですが、その他にも門限の時間を決める、休日はなるべく夫婦で出かけるようにするなどして、隙をつくらないようにしましょう。
許す際に妻に書いてもらう誓約書の内容
妻に誓約書を書いてもらって許す際には、その内容にも気をつけなければいけません。誓約書にはいつ、だれが、だれに、何を誓うのかの4点を明確に記述させるようにしましょう。また、誓約書には、「再度浮気行為をした場合に、慰謝料○○万円を請求する」等の文言を入れておいた方がよいでしょう。誓約書には目の前で署名、実印を使用して捺印してもらいましょう。また、あわせて印鑑証明書も添付されていれば安心です。
誓約書の書式が法律的に有効であるか
誓約書は妻に対して二度と浮気をさせないようにするための約束書きですが、本当に再び浮気されてしまった際に、効力のない紙切れだったことが判明したのではお話になりません。いざというときに、誓約書が法的な効力が発揮できるように、あらかじめ弁護士や法律相談事務所に相談して誓約書の書式を指導してもらうと、より確かで安全になります。
どうしても浮気した妻を許せず、離婚する場合の対処法
妻の浮気を根本から許すことができず、離婚を前提に考えている方もいると思います。ここでは、妻の浮気が原因で離婚する場合の対処法を挙げていきます。
離婚は最後の手段だが有効な選択肢
妻の浮気が許せず、また自身が独り身になっても構わないというのでしたら、離婚するという選択肢は最後の手段ですが、選ぶ価値のあるものになります。その際、妻が浮気相手と肉体関係にあった場合、妻の意思とは関係なく離婚を請求することができます。また、離婚と同時に慰謝料を請求することも可能です。
浮気の証拠を集める
浮気をした妻に対して離婚要求や慰謝料請求を行うためには、浮気をしたという確たる証拠が必要になります。妻が離婚にも応じない場合は、離婚をめぐる裁判になりますので、あらかじめ証拠は集めておきましょう。具体的には以下のような証拠が有力です。
ラブホテルに浮気相手と二人で出入りしている写真、映像
ラブホテルに二人で入るということは当然、浮気相手との肉体関係があることを明示しており、浮気を立証するためには一番有力な証拠となります。写真よりも加工が難しいという点で、映像の方が証拠能力は格段に高いです。また、必ずその映像や写真の撮影場所と日時が明確に分かるようにしておきましょう。
浮気相手からのライン、メールや手紙
浮気相手から妻あてに送られるラインやメールに、浮気の事実を明示する内容があればそれも立派な証拠になります。確認次第、それを自分の端末に転送や、プリントするなどして、証拠の削除などに備えましょう。ただし、妻が警戒して端末をロックしている場合、この方法は使えません。
妻への慰謝料請求
浮気をして婚姻関係の崩壊を招いた妻には、当然それなりの責任を背負わせなければなりません。もし妻が浮気相手と肉体関係にあった場合には、妻に対して慰謝料を請求することができます。この場合の相場としては50万円~300万円が目安となります。ただし、悪質なケースではさらに高額となることもありえます。
浮気相手への慰謝料請求
妻の浮気が原因となって離婚に至る場合は、妻のみならず、妻の浮気相手に対しても慰謝料を請求することができます。ただし浮気相手に慰謝料を請求するには、妻が既婚者であったことを知っていながら、妻と肉体関係にあったという条件が必要になります。