自分の妻が、まさか浮気をしていたなんて。考えたくもありませんが、最近は女性の浮気で離婚するケースも目立ってきています。そんな時、怒りに身を任せ、感情的になってはいけません。過ちは誰にでもあるものです。離婚した時と復縁した時は、何が違う?妻の不倫が原因でも、養育費は夫が支払うべき?などなど、素朴な疑問にお答え致します。
目次
妻の浮気が発覚。離婚した時と復縁した時の違いは?
男の浮気はただの遊びだったりしますが、女性の浮気はどうでしょう。遊びではなく本気とかいう声も。
さて、妻の浮気が発覚した場合、離婚か復縁か、とても悩むかもしれません。どちらのケースもメリットとデメリットを上げてみましょう。
妻の浮気で離婚した場合のメリット・デメリット
妻の浮気で離婚した場合には、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
離婚した場合のメリット
- 離婚する事で、浮気した妻に対する不信感も薄れます。
- 新しい恋愛や出会いが待っているという期待感と、独身生活を心置きなく楽しめます。
- 基本的に男性は、女性より痛手が少なく、仕事も苗字もそのままのケースが多く、環境があまり変わりません。
- 妻の浮気の確証を持っていれば、慰謝料を請求できます。
離婚した場合のデメリット
- 婚姻期間中に夫婦で築き上げた財産は、妻が離婚原因だとしても、全て財産分与の対象になる。財産が半分減る可能性があります。
- 妻が親権を持っている場合、子供と毎日、会えなくなります。
- 離婚原因が妻でも、養育費は夫が払うケースが多いです。
- 炊事、洗濯、掃除など、家事全般を全部自分でやらなければならない。
離婚した後の旦那はどうなる?後悔は?
新しい女性と再婚して、末長く結婚生活を送れている方もいます。1度失敗し、いろいろと学んだのでしょう。
1度の離婚で恋人選びに神経質になる人もいますが、バツイチ、バツニと経験している方も、いらっしゃいますね。
家事や掃除、洗濯など、生活に必要なことを全て自分でするか、家政婦を雇うか。いずれにせよ、家の仕事の負担が増えます。家族がいないので、孤独を感じることもあるでしょう。今になって自分の至らなさを反省するかもしれません。しかし、不思議と、離婚して後悔したという声を聞いたことがありません。結婚生活の辛さは、よく話題になりますが。
妻が浮気しても復縁した場合のメリット・デメリット
妻の浮気が発覚しても復縁した場合には、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
障害を乗り越えてこその結婚生活は、夫婦の絆も深まるでしょうが、一方で1度壊れた夫婦間の信頼関係を再構築させるには、双方の努力が必要です。
復縁した場合のメリット
- 夫婦で築き上げた財産やカード会社やその他の契約名義など、変更手続きや面倒な手間がかかりません。従来の生活が継続できます。
- 妻の弱みを握っているので、夫婦の力関係に変化があるでしょう。
- 奥さんには、寛大な心の持ち主だと、旦那を惚れ直します。
- 少なくとも浮気したにも関わらず、その過ちを許せた事は、自分自身が成長した証です。
復縁した場合のデメリット
- 2度あることは3度ある。1度許すと、味をしめて浮気を繰り返す可能性もあります。
- 夫婦間の力関係が不安定で、どちらかが傲慢になるかもしれません。夫が、妻の弱みを握ったと思い強くなる。もしくは、妻が、こんな私でも離婚したくないのね。と自信過剰になるか。
- 女性の浮気は、男性と違い本気のケースが多々あります。復縁したとしても、本心は他の男性を好きかもしれません。
- セックスレスになってしまい、夫婦生活を営めない事もあります。
復縁した後の旦那はどうなる?後悔は?
その後、信頼関係も再構築され、2人の間に新しい命が誕生し、奥様も子育てに専念して、家族幸せに暮らしている例もあります。
やはり、一緒に生活すると夫婦間がギクシャクするので、別居して良い具合に婚姻生活を続けるご夫婦もいます。
妻は、夫への異性としての愛情が冷めて、見切りをつけた時に、他の男と浮気ができる生き物です。復縁しても、夫への愛情が戻らず、夫婦生活が改善しないかもしれません。但し、後悔した時は、離婚すれば良いだけなので少し楽観的でいられます。
妻の浮気で家庭が崩壊寸前。子供がいれば、再構築可能でしょう。しかし、男の浮気は遊びでも、女の浮気は本気とよく言われていますね。妻は夫に見切りをつけている可能性が高いです。子供がいない場合は、離婚する確率の方が高いでしょう。
妻の浮気が原因で現在、離婚調停中。子供の親権や養育費は、どうなる?
大切な家族があるにも関わらず、妻が浮気するなんて許せませんね。守るべき子供がいて、母親という立場があるのに無責任な。しかし、素敵な嫁さんも生身は普通の女である。旦那より好きな相手と出会ってしまったら、ブレーキがきかなくなる奥様も世の中には存在している。
妻が浮気。子供がいるなら離婚は避けるべき!
これが、世間一般の見解です。夫婦間の問題は、1度横に置いておきましょう。子供が成人するまで、もしくは夫婦の関係が理解できる年齢になるまでは、夫婦で子供達の成長を温かく見守るのがベストです。離婚で1番寂しい思いを経験するのは、子供達です。
それらをよく理解した上で、離婚を選択するのであれば、それは仕方がありません。
妻の浮気で離婚する場合の子供の親権
基本的に、親権は母親に行きやすいです。子供を育てている実績があるため、子供が小さければ小さいほど、母親の手が必要だと考えられます。しかし、父親が親権を取ることも可能です。
父親が親権を取るためには?
養育実績を作りましょう。父親が1人で子供の世話をするのは大変なことです。しかし、母親が親権を取りやすいのは、養育実績がある為です。父親も自分の身内などと力を合わせ、子育てに励み、実績を積むのも良いでしょう。
子供に好かれましょう。子供が母親より父親と住みたいと思ってくれれば、有利になります。
妻の浮気で離婚する場合、養育費の支払い
経済力のある方が養育費を支払うケースが多いです。妻が不倫していたとしても、離婚後の親権は妻が持ち、養育費は夫が支払うことが一般的です。どうしても、妻にお金を吸い上げられるのが悔しいのなら、浮気の代償として慰謝料を請求するのも1つの方法です。
妻と不倫相手から慰謝料を取ることはできる?
妻の浮気が離婚原因なのに、養育費の支払いは夫に… 理不尽な現実です。妻と不倫相手から慰謝料を取ることはできるのでしょうか。
慰謝料を請求する為には、きちんとした浮気の証拠が必要です。浮気疑惑があっても、慰謝料を免れる為、シラを切って認めない場合もあります。その為にも、絶対に逃げ切れない 確証が必要となってきます。個人の力では、限界がありますので探偵事務所に相談しましょう。
そして、浮気がクロだと判明したら、内容証明郵便を発行し、浮気相手にも慰謝料を請求できます。書き方などがわからない場合、行政書士事務所に相談しても良いでしょう。
他にも弁護士の先生に相談するなど、専門分野の先生方をフル活用すると、慰謝料を請求する手立てに役立ちます。
浮気した妻から、慰謝料はもらえます
妻の不貞行為が発覚した時点で、配偶者(妻)と不倫相手、両者から慰謝料の請求が可能になります。被害者である夫は、家庭を壊されそうになり、精神的苦痛を受けたはずです。この苦痛に対して、加害者に支払ってもらう損害賠償金が慰謝料です。これは、離婚の有無は関係ありません。相手を反省させる意味でも効果的で、妻には制裁を、不倫相手には復讐したい場合に、被害者である夫は慰謝料請求をする権利を利用できます。
慰謝料の金額は、相場は50万円〜500万円
慰謝料を請求する場合、損害の大きさ、事情や状況によって金額が増減します。一般的に、200万円程度が相場と言われています。
事例別の慰謝料の相場
離婚も別居もせずに、夫婦生活を継続 | 50万円〜100万円 |
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浮気が原因で別居 | 100万円〜200万円 |
浮気が原因で離婚 | 200万円〜300万円 |
その他、慰謝料が増減する要因
- 相手の収入
- 不倫の内容の悪質性
- 婚姻期間
- 浮気発覚前の婚姻生活の状況
- 自分自身の落ち度
- 浮気の期間、具体的内容、頻度
- 浮気の主導者
- 精神的苦痛の度合い
- 夫(妻)と浮気相手の妊娠や出産
- 夫婦間の子供の有無
- 浮気相手の反省、謝罪、社会的制裁
- 夫(妻)と浮気相手の社会的地位、資産
このような事柄が影響し、慰謝料の増減が決まります。
妻の浮気が離婚原因なのに、財産分与や年金分割は公平なのか?
妻の浮気で離婚した場合も、財産分与は行います
妻が不倫して離婚する場合も、財産分与は法的に別物として扱われます。結婚後夫婦2人で築いた財産が分与の対象になります。両親の遺産や独身時代の貯金などは、対象に入りません。
妻の浮気で離婚した場合も、婚姻期間中の年金を分割します
こちらも、妻の不倫が原因で離婚になっても、年金分割は別物として扱われます。日本年金機構にて、「年金分割のための情報提供請求書」を取り寄せてみましょう。分割方法は合意分割制度と3号分割制度があります。
合意分割制度
厚生年金記録(標準報酬月額・標準賞与額)を当事者間で分割する事ができます。
3号分割制度
専業主婦でも、夫の厚生年金記録(標準報酬月額・標準賞与額)を当事者間で分割する事ができます。但し請求期限(原則、離婚等をした日の翌日から起算して2年以内)を経過していない間となります。